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医療事務とは、狭義では、医療機関において「レセプト」と呼ばれる診療報酬明細書の作成を中心とする診療報酬請求の事務を行う仕事。業務の担当分野が確立している大きな病院などであれば、医療事務職の仕事内容は診療報酬請求事務に限られる場合が多い。一方、街の診療所や開業医院では、それに加えて患者の受付から診療までの橋渡し的な業務までを兼ねる場合が多いのが実情。矢島可奈子さんも、そんな医療事務職の一人である。
増田クリニックは、内科、外科はもとより、整形外科、泌尿器科、皮膚科、循環器科、肛門科などの診療科目がそろう診療所。医療事務を兼ねた受付で、来院患者をそれらの科目に振り分ける仕事を矢島さんは担っている。全般的な症状を聞き、診察を受ける科を判断。自覚症状を用紙に記入してもらい、検温や採尿をお願いしたりする。「必要な医学的知識は、実践の中で覚えました」。診療が終われば、医師が記入したカルテなどに基づき、診療報酬金額を計算。多くの患者が詰めかけている時などに、それら一連の作業がスムーズに流れると「満足感を覚える」と言う。それ以外にも、気分が悪そうな患者を見つければ介抱したり、車椅子を使う人を見つければ介助をしたりと、席を暖めることなく診療所内を飛び回っている。
肝心の診療報酬請求事務では、「多くの細かいことを覚えるのが大変。先輩に指摘されて、新たな発見と勉強の毎日。早く人に教えられるほどになりたい」と言って笑った。
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| 午前の診療開始。受付対応、パソコンにレセプトの入力、会計などの業務。 |
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| 昼食・休憩。午前中の診療が長引く場合はずれ込むことも。 |
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| 午後の診療開始。パソコンにレセプトの入力、会計などの業務。 |
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| 「高校時代は視野を広めることが大切だと思いますが、この仕事も、意味は狭いのですが、広い視野が大切なんです。受付に座って机の上の書類にだけ目を落としていたら、目の前の待合室で起きていることに目が届きません。病院には、常に何かに困っている人がいるもの。そういった人に『どうしましたか』と声をかけて助けて差し上げることが、病院を気持ちよくすることにつながると思います。また、患者さんにはワガママな人もたくさん。受け止める広い心が必要です」
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高校、専門学校、大学の在学中もしくは卒業後に医療事務系の資格を取得後、病院などに就職する。
※医療事務のための資格試験である「診療報酬請求事務能力認定試験」が(財)医療保険事務協会によって実施されており、同職に就業するためにはこの試験に合格していることが基本的な条件とされている。カルテやレセプト、診療報酬などの専門知識や計算力などの基礎事務能力、医学や関係法令の基礎知識が必要。
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